信じることで、空が晴れた日
― 晴れを呼ぶ力は、自分の中にありました ―
「晴れ」は、あの人のものだと思っていた
昔の僕は、自他ともに認める「雨男」でした。旅行の予定を立てると、雨。
旅行の日も、大切な約束の日も、まるで狙われたように雨雲が現れ、笑うしかないような日々を過ごしていました。
そんな僕の前に、ある日「晴れ女」が現れたのです。明るくて、太陽のような女性でした。
「私、どこ行っても晴れるんだよね!本当に不思議なくらい!」
彼女と過ごす時間は、いつも晴れていました。その中で自然と、僕はこう思うようになっていきました。
「彼女がいるから晴れるんだ。僕ひとりじゃ、きっとまた雨が降る」
気づけば僕は、晴れを“他人の力”だと信じて、自分にはないものと決めつけていたのです。

「信じてみよう」と思った瞬間から、世界が変わった
その後、彼女と過ごす時間が減り、僕は再び一人で空を見上げるようになりました。当然、雨が降ることもありましたが、ある日ふと、心に問いが浮かんできたのです。
「もし、自分を“晴れ男”だと信じたら、何が変わるんだろう?」
理由はありませんでした。でも、その日から僕はそっと空に話しかけるようになりました。
「太陽さん、今日もありがとう」「晴れたらうれしいな。きっと晴れる気がする」
そう信じて過ごしていたら、本当に晴れる日が、少しずつ増えていったのです。
天気が変わったのではなく――“見えている世界”が変わった。
信じることで、自分の空に光が差し込むようになったと感じました。
信じることは、想いを伝染させる力がある
ある日、長くお世話になっているスタイリストさんがこう言いました。
「来週、沖縄で結婚式の前撮りなんですけど…自分、超雨男で。もうずっと雨予報なんです」
僕はこう返しました。
「Kenta”も”信じてるから、きみも晴れるって信じてみなよ!」
最初は笑っていた彼も、「Kentaさんが信じてくれるなら、自分も信じてみようかな」と、少し照れながら答えてくれました。
それから僕も、毎日天気予報を見ながら空に声をかけ続けました笑
正直、確かな根拠はどこにもありません。でも信じてみました。心から。
そして、撮影当日。
彼から届いた写真はなんと晴れ☀️沖縄の空は、まさかの快晴でした。青空とともに、彼の晴れやかな笑顔が写っていました。信じる力は、確かに誰かの空まで変えるのだと実感しました。
空を晴らす魔法は、自分の中にある
それからというもの、また別の人が「きっと雨ですよね…」とつぶやくたびに、
僕はこう伝えるようになりました。
「信じてみてください。自分の中の“晴れ”を。僕も一緒に願いますから。」
実際、何度も「奇跡の晴れ」が起きました。
でも、それは奇跡ではなく――その人が自分を信じることを許した瞬間に、空が応えてくれた“必然”だったのかもしれません。
信じた分だけ、世界は少しずつやわらかくなっていくのかなと思っています。
僕はもう「雨男」という言葉を使いません。
天気だけではなく、自分の可能性も、誰かとの関係も、“晴れる”と信じられる人になれたからです。

【あなたは、どんな空を信じたいですか?】
もしかすると今、あなたの心の空は少し曇っているかもしれません。
でも、ほんの少しでも「きっと晴れる」と信じられたなら――その瞬間から、世界は静かに、そして確かに動き始めます。
空を晴らす魔法は、外ではなく、いつだって自分の中にあると僕は思っています!
