「喉が重たい」「言葉が出ない」その違和感の正体|声にならなかった“心の声”が教えてくれること
― 声にならなかった“心の声”に、ようやく気づけた日 ―
声は出るのに、言葉がつまる
喉に違和感を覚えた時のこと。
風邪でもアレルギーでもなく、体調は悪くないのに、話そうとすると、喉の奥が少し重たくて、引っかかるような感覚がありました。
「なんか、声が出しづらいな」
「この重たさ、どこから来ているんだろう?」
水を飲んだり、のど飴をなめたりしても、その“つまり”は取れる気配がありませんでした。
やがて私は気づきました。これは、身体の問題ではなく――
心のどこかに引っかかっていたものが、喉に現れているのかもしれない、と。
言えなかった言葉たちは、まだそこにいた
その違和感に気づいたとき、これまでのさまざまな出来事が、静かに心に浮かび上がってきました。
あのとき、「やめてほしい」と伝えたかったのに笑ってごまかしたこと。
「本当はつらかった」と言えずに、「大丈夫だよ」と答えてしまったこと。
人の顔色を見て、言葉を飲み込んだこと。
場の空気を壊さないように、本音をそっと引き出し口から引っ込めたこと――
ひとつひとつは小さな“言えなかった”の積み重ねでした。
でも、それらはすべて、喉の奥にずっと残っていたのです。

言えなかったことは、弱さじゃなかった
「もっとちゃんと伝えればよかった」
「言葉にすれば、何かが変わっていたかもしれない」
そう思った瞬間、自分を責めそうになりました。でも、心の奥からもうひとつの声が聞こえました。
「あのとき言えなかったのは、ちゃんと自分を守っていたからだよ」
そうでした。
怖かったんです。嫌われるのが。関係が壊れるのが。拒絶されるのが。
だから私は、あのとき「言わなかった」のではなく、「言えなかった」んだと思います。
それは決して“弱さ”ではなく、私の心が、私を守ろうとしたやさしさの表れだったのかもしれません。
言えないときは、“名前”をつけてあげればいい
言えなかった本音たちは、時間が経っても、なかったことにはならずに、静かにそこに在り続けていました。
でも、ようやく私は気づいたのです。
言葉にできなかった想いも、「存在を認めてあげる」ことで、少しずつほどけていくということに。
たとえば、こんなふうに――
「あのときの気持ちは、寂しさだった」
「本当は、認めてほしかった」
「ただ、“わかってるよ”って言ってほしかったんだ」
そうやって、心の中に残っていた感情に、そっと“名前”をつけてあげる。
それだけでも、自分自身が少しやわらかくなっていく気がしたのです。
そしてもし、今からでも誰かに伝えられそうだと思ったら――
一言だけでも、届けてみようと思えました。
「実はあのとき、こう思ってたんだ」
「あなたの一言に、実は救われてたよ」って。
その言葉が誰かに届くと同時に、自分の声もまた、自由になっていくような気がしています。
あなたの喉には、どんな想いが残っていますか?
今、あなたの喉にもし違和感があるのだとしたら――
それは「声にできなかった気持ちが、まだここにいるよ」と心がそっと知らせてくれているサインかもしれません。
無理に話す必要はありません。
でも、その想いに耳を傾け、「名前をつけてあげる」だけで、きっと少しずつ、あなたの中で変化が起こっていきます。
伝える勇気も、伝えられなかった自分へのやさしさも、どちらも、大切にしてあげてくださいね。


