眠れぬ夜に、僕がしたこと
~潜在意識に働きかける“今を変える散歩”~
ここ最近、ちょっと精神的にしんどいことが続いていました。表面上は元気に見えても、心のどこかでずっと引きずっていたような…そんな感覚。
夜、何度も目が覚めてしまう。眠りにつけたと思ったら、すぐにまた目が覚める。夢なのか現実なのか分からないまま、思考がぐるぐると巡る時間。
「もう大丈夫」って自分に言い聞かせても、なぜかまた同じ不安がフラッシュバックしてくる。
そんな自分に嫌気がさすこともありました。

■ 意識は“たった5%”、だからこそ…
僕たちの心には「顕在意識」と「潜在意識」があると言われています。
顕在意識は、今自分がはっきりと認識している意識。
そして潜在意識は、自分では気づけないけれど、奥のほうで常に動き続けている意識。
その割合は、顕在意識が5%、潜在意識が95%。
つまり、どんなにポジティブな言葉で自分を励ましても、気づかないうちに心の奥でネガティブが渦を巻いていたら、いつのまにかその力に引き戻されてしまうんです。
特に、眠っているとき。無意識にアクセスされる時間は、潜在意識が主導権を握ります。
だからこそ、眠れぬ夜にネガティブな夢や不安が押し寄せてくるのは、ある意味“自然なこと”なのかもしれません。

■「今」を変えるには、身体を動かすことから
悩みの多くは「頭の中」にあるけれど、変化のきっかけって、意外と「身体」から始まったりするんですよね。
その日、僕が試してみたこと。
それは、普段行かない街への散歩でした。
表参道、銀座、日比谷…お気に入りの街はあるけれど、同じ景色を何度も繰り返していると、感情も思考もループしてしまう。
だから、あえて“行ったことのないルート”を選んだんです。
目黒から代官山、そして六本木へ。
ただ歩いただけ。でも、その途中でふと心が弾む瞬間があって、気づけば「アナと雪の女王」の“うまれてはじめて”を口ずさんでいました(笑)
そのとき感じたのは、「新しい景色って、思考まで塗り替えてくれる」ということ。
■「変えよう」としなくていい。「変わる」から。
そして不思議なことが起きたんです。その夜。何日も続いていた“真夜中に目が覚める”症状が、ピタリと止まりました。
朝まで、ぐっすり。たった一日、ちょっとルートを変えて歩いただけなのに。
こちらの睡眠データをみていただきたいのですが、火曜日より木曜日のようが睡眠の質が上がっていたんです。

もちろん、完璧に戻ったわけじゃありません。また眠れない夜も来ると思います。でも、そんなとき思い出せるようになったんです。
「自分を助けるのは、ちょっとの選択と行動」
言葉で自分を変えるのが難しいなら、
身体から始める。景色を変える。
小さなことだけど、ちゃんと効く。

自分の“行動”が、潜在意識にメッセージを届ける
僕は、こう思うようになりました。
潜在意識を変えるには、行動で伝えるしかない。頭でわかっていても、身体が動かなきゃ変われない。
それは、自己啓発でも理屈でもなく、もっと根本的な「生きる力」なのかもしれません。
眠れぬ夜。
もし、あなたが今そんな時間にいるのだとしたら。まずは、自分のいる場所をちょっと変えてみてください。
自分を責めなくていい。完璧じゃなくていい。
でも、“今日だけは違う道を歩いてみる” それだけで、未来が変わるかもしれません。
