「なんとかなる」は、最強の武器か。それとも、猛毒か。

「やればできる」という自信の裏側

僕の人生を支えてきた言葉の一つに、「なんとかなる」があります。

いざという時の爆発力、逆境を跳ね返す自己効力感。この言葉のおかげで乗り越えられた壁は数え切れません。

しかし、15キロのリバウンドを抱えた僕にとって、この言葉は「動かないための免罪符」という猛毒に変わっていました。

「本気を出せば、いつでも戻れる」
「俺はやればできる男だから、まだ大丈夫」

そう自分に言い聞かせるたびに、今日という貴重な一日は、何の変化もないまま過ぎ去っていきました。

「なんとかなる」を先延ばしの道具にしない

過去に10キロの減量に成功した経験は、僕に「成功の方程式」を教えてくれました。
でも同時に、「いつでもショートカットできる」という錯覚も植え付けてしまったのです。

脳が「いつでも戻れる」と信じ込んでいると、今この瞬間の泥臭い一歩を踏み出す苦労を、極端に過小評価し始めます。

「明日から本気出せば、一気に登れるはず」

そう思っているうちに、30代、40代と代謝は確実に落ち、過去の方程式は少しずつエラーを起こし始めます。
かつての成功を盾にして「今」を直視しないことは、自信ではなく、ただの現状維持バイアスに過ぎませんでした。

武器としての「なんとかなる」を取り戻す

「なんとかなる」を猛毒にしないためには、この言葉の定義を書き換える必要があります。

「(いつか誰かが、あるいは未来の自分が本気を出せば)なんとかなる」ではなく、
「(今の、この小さな一歩を積み上げれば)なんとかなる」へ。

過去の成功体験を「今やらなくていい理由」に使うのは、緩やかな衰退を意味します。

本当の自信とは、過去の栄光にしがみつくことではありません。
自分が置かれている「リバウンド15キロ」という現実をまっすぐに見つめ、そこから逃げずに一歩を踏み出す力のことです。

未来に向かって歩く自分へ

過去の成功体験にすがって、今の自分を甘やかすのは、もうやめようと思います。

「なんとかなる」という言葉を、動かないための免罪符に使っていた自分が、正直、少し格好悪いと感じているからです。

リバウンド、15キロ。
この重い現実を、今はただ、真っ直ぐに見つめることにしました。
逃げ出す言い訳を探すのではなく、今日という日の一歩を、丁寧に刻んでいきたい。
明日から100点を目指そうとするから、足がすくんで動けなくなるんですよね。

だから、今日は1点だけでもいい。

その小さな1点の積み重ねの先にしか、僕が望む「なんとかなった未来」は存在しないのだと、今は静かに確信しています。

人は誰しも、頭で考えすぎてしまう生き物です。 でも、色や香りは、あなたの本能の声をまっすぐに教えてくれます。

みなさんは今、自分の心に従って生きていますか? 

迷ったとき、分からなくなったとき。 その答えは、いつでもあなた自身の心の中にあるのです。

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